"About us" 当法人について

NPO法人 e-HCIK 設立趣旨

  少子高齢化や医師不足、地域格差の拡大の中で、住民が均等に質の高い医療を享受するためには、医療ITを更に発展させていく必要がある。医療ITは、政府の新成長戦略において重要な課題とされているが、実際の運用となると、法令や通達等により制限が課されているため、地域のニーズとはかけ離れたものとなっている。このためITを用いた医療は法令や通達に先駆けてその効果検証を行い、地域のニーズを満たすものを構築する必要がある。 

  香川県は県全体で見れば、患者数に対する医療機関の数や医師の数は恵まれている。しかし、大部分の医療機関は高松市など県の中心部に集中しているため、瀬戸内海の離島や山間部の患者は依然として十分な医療を受けにくい状況にある。また、昨今の医師不足により、離島や山間部の診療所への医師派遣の減少等が進んでおり、中心部と離島・山間部における医療格差は拡大している。現在、離島や山間部の多くの患者は、当地の診療所で治療が困難な場合、高松市などの中核病院に通院することになるが、その場合の身体的、経済的負担は大変に大きい。

  そのため香川県では、離島や山間部における医療格差の是正等に向け、平成10年から地域医療ネットワークの構築に取り組んでおり、ITを用いた「かがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)」を香川県の産学官が一体となって構築してきた。現在K-MIXには、県内外を含め100以上の医療機関が参画し、患者紹介、遠隔画像診断支援、脳卒中地域連携クリティカルパス等の運用を行い、成果を上げている。

  このように、香川県には、医療ITのインフラが既に構築されており、また、産学官によるネットワークも存在する。さらに、これまでの10年以上の運用実績から、人材やノウハウ等の蓄積も優れている。

  そこで、医療ITのシステム及びインフラを統合的に構築し、県民に遠隔医療やEHR/PHRを提供するためのビジネスモデルを考案し、それに沿った運用規定の策定を行うことによって実運用へと導くことを目的とし、新たな保健医療福祉社会を目指し医療ITによる基盤構築を目的とした特定非営利活動法人e-Health Care Innovation in Kagawa(e-HCIK)が設立された。

・設立年月日
平成23年12月27日

・特定非営利活動法人の名称
e-Health Care Innovation in Kagawa

・代表者の氏名
原 量宏

・主たる事務所の所在地
高松市林町2217番地16 FROM香川2C

・目的
この法人は、医療・保健などで情報ネットワークに関与する者、ネットワークなどの情報を通して社会に貢献する者に対して、IT・ネットワークなどの構築、運用、研修の支援、地域医療や遠隔医療の情報化への支援などに関する事業を行い、情報ネットワークを通して保健・医療、福祉の増進、社会教育の推進、情報化社会への推進に寄与することを目的とする。

・特定非営利活動分野
① 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
② 社会教育の推進を図る活動
③ 情報化社会の発展を図る活動